2020/07/31 23:04

++ライフスタイルにアートを――


京都の路地中にある小さなギャラリーです。

《まいにち使えるアート》をテーマに、アーティスト×職人のコラボアイテム作っています。



今回は気鋭の彫刻家・瀬戸優と梨園染の戸田屋商店の手染めによるオリジナル手ぬぐい。


豹とフェネックが対峙する大胆な絵柄が魅力。


瀬戸優は、アートシーンはもちろん、メディアからも熱い注目を集める気鋭の彫刻家。

自然科学への造詣が深く、具象彫刻にこだわった作品はその多くが野生動物をモチーフとしており、命を吹き込んだような躍動感とリアリティが高く評価されています。


デッサンも非常に人気で、野生動物の強さと荒々しさが息づく筆遣いと地球を覆う紺碧の空を想起させるさわやかなブルーが対照的であり、若々しさを感じさせます。


梨園染(りえんぞめ)とは、創業1872年(明治5年)の老舗・戸田屋商店のメインブランド。

職人たちによるすべて手作業からなる誂え手ぬぐいです。


梨園染は伝統工芸に指定された染色方法であり、裏表なく染めることができます。

色合いの美しさ、風合いの良さは熟練の職人達による手染めだからこそです。

また、梨園染では独自にオリジナル生地を使用しており、手ぬぐいやゆかたの晒(さらし)木綿の上質さにもこだわっています。


デッザンから手彫りで版型を作ります。

そして指定した色になるよう染料を調合、手染めで染め上げます。

プリントではなく、染めだからこその裏表のない風合いと肌触りが特徴。


使えば使うほど肌になじみ、また風合いが出てくるため、

時間を共にし、成長し、老いる、そんな手ぬぐいといえるでしょう。


暑い夏を乗り切る1枚として、

ハンカチ代わりに

首に巻いたり、

ほっかむりしたり、

簡易バックにしたり……。


日本の伝統の布ならではの使い方を楽しんでください!



素材:晒木綿(さらしもめん)

サイズ:約37×90㎝





《瀬戸優-せとゆう》

彫刻家。

1994年神奈川県小田原市生まれ。

東京藝術大学大学院卒。

自然科学を考察し、主に野生動物をモチーフとした彫刻作品を制作する。

彫刻の資材であるテラコッタ(土器)は作家の触

覚や軌跡がダイレクトに現れ、躍動感のある作品となっている。

画廊での展示販売を中心に国内外へ幅広く作品を提供。

その他ペン画やイラストレーションなども幅広く手がける。


◆経歴

1994 神奈川県小田原市生まれ

2014 東京藝術大学美術学部彫刻科 入学

2018 東京藝術大学美術学部彫刻学科 卒業

四季彩舎にて初個展「瀬戸優展 月を知る」

東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻 入学

2020 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻 終了


◆メディアなど


2015 ふくろう喫茶「ふうろうのおうち」に作品提供。店内装飾とオリジナルグッズを手がける

2017 「ブレイク前夜~次世代の芸術家たち」(BSフジ)出演

2018 ファッションブランド「FRAPBOIS」とコラボレーション。

2019 クラウドファンディングを開始

2020 『美術の窓』(2020年5月号)で<シロサイ>が表紙を飾る